ふるさと納税の返礼品を、自分の家ではなく、実家や離れて住む家族のところに届けたい。そのとき、申し込み画面のどこで送り先を決めるのか、控除に使う書類はどこに届くのか。この記事は、返礼品を自分用として家族の家で受け取ってもらいたい会社員の方に向けて、申し込む前に見ておきたい点をまとめたものです。
ポータルサイトの公式FAQは2026年10月18日時点で確認しました。対応はポータルや自治体、返礼品によって違い、案内は変わることがあります。申し込む前に、掲載ページと申込画面で最新の表示を確認してください。この記事は、申し込むときに送り先を決める話に絞っています。申し込んだあとの変更は、末尾近くで別の記事を紹介します。家族への贈り物のマナーや、贈与など税金の扱いは、この記事では扱いません。
結論:まず押さえておくこと
- ふるさと納税では、控除を受ける人(寄付者)と、返礼品が届く場所(届け先)を分けて考えます。寄付者は住民票の住所・氏名で申し込む人、届け先は実家などの別の住所にできる場合があります。
- 届け先を別の住所にできると、楽天ふるさと納税・au PAY ふるさと納税・ふるさとチョイスの公式FAQで案内されています。ただし返礼品によって別の住所に送れないものがあるため、掲載ページと申込画面で確認します。
- 控除に使う書類は、寄付者の住所に届く案内が確認できました。実家に届くのは返礼品が基本です。
- 家族が受け取れる日かどうかは、申し込む前に聞いておくと困りにくくなります。
寄付者と届け先は別々に考える
ふるさと納税で控除を受けるのは、自治体に寄付をした本人です。国税庁は、ふるさと納税を、ご自身の選んだ自治体に対して寄附を行った場合に、寄附額のうち2,000円を超える部分について、所得税および個人住民税からそれぞれ控除が受けられる制度と説明しています(国税庁 タックスアンサー No.1155「ふるさと納税(寄附金控除)」)。
そのため、申し込み画面では次の2つを別のものとして入力します。
| 項目 | 誰の情報か | 入れる内容 |
|---|---|---|
| 寄付者(注文者)の情報 | 控除を受ける本人 | 住民票の氏名・住所 |
| 返礼品の届け先 | 返礼品を受け取る人の場所 | 実家などの住所 |
寄付者の情報は、住民票と合わせます。楽天ふるさと納税のFAQは、注文者情報を住民票情報とみなすと案内し、お買い物ステップで注文者情報が住民票情報と一致するか確認するよう求めています(楽天ふるさと納税 FAQ「楽天ふるさと納税のご利用について」)。au PAY ふるさと納税のFAQは、引越しについての質問への回答のなかで、寄附のお申し込み情報には、ふるさと納税を行った年の翌年1月1日時点での住民票の所在地を登録する必要があると案内しています(au PAY ふるさと納税 FAQ)。実家の住所を寄付者の欄に入れると、これらの案内に合わなくなるおそれがあります。
申し込むときに、送り先を指定する場所
届け先を別の住所にできるかどうかと、指定する場所は、ポータルごとに案内されています。ここでは、FAQを開いて確認できた3つのポータルを挙げます。ほかのポータルは、各サイトのヘルプで確認してください。
楽天ふるさと納税
FAQは、お礼の品と税金の控除に必要な書類の送り先を別々に指定できるか、という質問に「はい、できます」と答えています。住民票の住所と異なる住所にお礼の品を送りたい場合は、送付先を「お買い物ステップ」で指定するとされています(楽天ふるさと納税 FAQ)。
au PAY ふるさと納税
FAQは、返礼品と税金の控除に必要な書類の送り先を別々に指定できるか、という質問に「はい、できます」と答えています。返礼品を住民票の住所と異なる住所に送りたい場合は、配送先を指定するとされています(au PAY ふるさと納税 FAQ)。指定する画面の場所は、今回確認したFAQには書かれていませんでした。申込画面の案内を見てください。
ふるさとチョイス
FAQは、寄付者の住所とは別の住所にお礼の品や書類を発送しても、制度上問題ないとしています。受取人が寄付者と異なっていても問題ないとも書かれています。指定する場所は、申込フォームの「お礼の品のお届け先」です。会員登録をしている場合は、マイページでお届け先を50件まで登録できるとされています。同じお礼の品を、1回の申込みで複数の配送先に送ることはできないとも案内されています(ふるさとチョイス FAQ「別の住所にお礼の品や書類を送る」)。
別の住所に送れない返礼品もある
別の住所に送れるかどうかは、返礼品によって違います。ふるさとチョイスのFAQは、対応している場合はお礼の品の詳細ページに「別送」の表示があると案内しています。対応可否は自治体や返礼品によって異なるとされ、対応していない場合の表示として「このお礼の品は住民票の住所のみお届けが可能です」という文が挙げられています。別送できるかは自治体の判断とも書かれています。
実家に送りたい返礼品が決まっていても、その品が別送に対応しているとは限りません。申し込む前に、掲載ページの表示を見て、別の品に変える必要がないかを確認しておきます。
返礼品を探せるポータルサイトの一つに、次のサービスがあります。
控除に使う書類は、寄付者の住所に届く
実家に届くのは返礼品だけで、控除の書類(寄附金受領証明書やワンストップ特例の申請書)は寄付者の住所に届く、というのが基本です。ポータルごとの案内は次のとおりです。
- 楽天ふるさと納税のFAQは、税金の控除に必要な書類(寄附金受領証明書、ワンストップ特例申請書)の送付先についての質問に、住民票の住所に送付されると答えています。寄附金証明書は必ず注文者情報に記載の住所に送付されるとも書かれています。
- au PAY ふるさと納税のFAQは、受領書は多くの場合、寄附者情報に記載の住所(住民票の住所)に送付されるが、自治体によって対応が異なる場合もあるとしています。
- ふるさとチョイスのFAQには、書類を別の住所に送りたい場合の項目があり、対応しているかどうかは自治体の設定により異なるとされています。書類を別の住所にしたい場合は、申込フォームの「寄付者の情報」右横の「変更」から指定する方法が案内されています。
控除の手続きがワンストップ特例か確定申告かで、書類の使い方が変わります。全体の流れはふるさと納税、初めての会社員が知っておきたい一連の流れで解説しています。個別の税額や手続きの判断は、お住まいの自治体や税務署、税理士などに確認してください。
送り状の送り主の表示は、返礼品しだい
実家に届く荷物の送り状に、誰の名前が出るのかも気になる点です。ふるさとチョイスのFAQは、配達伝票の送り主名の表示は各自治体により対応が異なるとしています。生産事業者の名前などで送られるケースも多いとされ、詳細は自治体に問い合わせるよう案内されています(ふるさとチョイス FAQ「別の住所にお礼の品や書類を送る」)。
実家に届いたとき、送り状の名前に家族が心当たりがなくて戸惑わないよう、申し込んだことを前もって伝えておくのが無難です。具体的な送り主の表示の例や、のしの扱いは、贈り物として送る場合の記事ふるさと納税の返礼品をお歳暮として贈るときにまとめています。
家族が受け取れる日かを、申し込む前に確認する
届け先を実家にしたら、受け取る家族の都合も確かめておきます。申し込む前に家族に聞いておきたいことを、手順として挙げます。
- 届く時期:掲載ページで発送の時期を確認し、いつごろ届くかを家族に伝えます。目安の見方はふるさと納税の返礼品はいつ届く?にあります。
- 冷蔵・冷凍かどうか:冷蔵・冷凍で届く品は、受け取ったあとの保管場所が必要になります。家族の家の冷蔵庫や冷凍庫に空きがあるかを、先に聞いておきます。
- 不在の予定:長期の不在や旅行の予定がないかを聞きます。三重県熊野市のお礼の品の案内(ふるさとチョイス掲載)は、長期不在など寄附者の都合でお受け取りいただけなかった場合の再発送はできないとしています(ふるさとチョイス「熊野市」のお礼の品ページ)。これは熊野市の例で、ほかの自治体の扱いは掲載ページで確認が必要です。
- 受け取れなかったときの連絡先:不在票が入ったとき、保管期間を過ぎたときの動きは、返礼品を受け取れないときの確認と対処で説明しています。
申し込んだあとに送り先を変えたくなったら
この記事は、申し込むときに送り先を決める話です。申し込んだあとの変更は、控除の書類の手続きと、返礼品の届け先で連絡先が分かれます。控除の書類の住所や氏名が変わるときの手続きはワンストップ特例を申請した後に引っ越したらで扱っています。
申し込みそのものを取り消せるかについては、楽天ふるさと納税のFAQが、寄付のキャンセル・変更はできないと案内しています(楽天ふるさと納税 FAQ)。取り消しについてはふるさと納税の申し込みを取り消したいときの確認先をご覧ください。送り先を間違えないよう、確定する前に入力内容を見直してください。
申し込む前の確認表
| 確認すること | どこで確認するか |
|---|---|
| 寄付者(注文者)の情報が、住民票の氏名・住所になっているか | 申込画面の寄付者・注文者の欄 |
| 返礼品を別の住所に送れる品か | 掲載ページ(ふるさとチョイスなら別送の表示) |
| お届け先を実家の住所にしたか | 申込画面のお届け先・配送先・送付先の欄 |
| 控除の書類の送付先が、自分の住所のままか | 申込画面の書類の送付先の欄、各ポータルのFAQ |
| 送り状の送り主の表示 | 掲載ページの説明、書かれていなければ自治体へ問い合わせ |
| 家族が受け取れる時期か(不在の予定、冷蔵庫・冷凍庫の空き) | 申し込む前に家族へ確認 |
返礼品を探せるポータルサイトには、ほかに次のサービスもあります。
まとめ
- 寄付者は住民票の住所・氏名、届け先は実家などの別の住所、と分けて入力します。
- 届け先を別の住所にできると、楽天ふるさと納税・au PAY ふるさと納税・ふるさとチョイスのFAQで案内されています。ただし、返礼品によっては住民票の住所にしか送れない場合があるため、掲載ページと申込画面で確認します。
- 控除の書類は、寄付者の住所に届く案内が確認できました。ふるさとチョイスのように書類の送付先を変えられるポータルもあるため、確定前に確認します。
- 送り状の送り主の表示は自治体ごとに違います。家族には、届く時期と冷蔵・冷凍かどうかを前もって伝えます。
- 申し込んだあとの変更や、受け取れなかったときは、ワンストップ特例後の住所変更と返礼品を受け取れないときの記事をご覧ください。


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